航空宇宙学科

Topics2013/06/28

岩田高校で 「工学部の役割」 について語る

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 6月21日大分市内の学校法人岩田学園 岩田高等学校で進路学習の一環として、上級学校理解のため「進路ガイダンス」が行われ、NBUから工学部 航空宇宙工学科 岡崎覚万教授が「工学部の役割~宇宙観測を例に~」と題して、出張講義を行いました。
 岡崎教授が、航空機メーカー日本飛行機株式会社勤務時代、参画した小惑星探査機「はやぶさ」や月周回衛星「かぐや」の伸展マスト開発当時のエピソードを交えながら、謎に満ちた宇宙を解明するための望遠鏡を積んだ人工衛星の開発を例に、工学部で何をするのか、それが社会でどうのように役立っているのか説明していきました。
 最初は、宇宙望遠鏡で撮影された鮮明なアンドロメダ銀河やかに星雲の写真が紹介され、それが、恒星が寿命を終える時に起こす大爆発(1054年)の残骸であり、随筆「明月記」に昼間でも明るく見えたことが記録されていることや、中央部に規則正しい電波のパルスを発する中性子星(パルサー)があり、その電波が最初受信された時には、宇宙人からの発信ではと憶測を呼んだほどだった等のエピソードが紹介され、聴講した生徒の皆さんには、日常とあまりにかけはなれた宇宙で起きている現象に、あらためて関心を持っていただけたようでした。
 圧巻は、小惑星いとかわからサンプルを持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」のサンプラーの解説でした。実際に開発に参画した岡崎教授だからこそ語れるその仕組みやJAXAからの要望どおりの性能を持たせるカプセル分離機構の開発苦心談、又そうして作り上げた「はやぶさ」自体、7年に及ぶ苦難の中で任務を終え、地球の大気圏突入の際カプセルを除き全てが燃え尽きてしまった時には、帰ってきてくれたけれども万感の想いだったことが明かされ、モノづくりの奥深さを感じていただけたようでした。

 そして、ブラックホール等宇宙の謎の解明に向けて、今年度打ち上げが予定されているX線天文衛星ASTRO-Hの事例から、理論を構築する科学者養成のための理学部、科学者の要望に応えてモノづくりを行う技術者を養成する工学部の役割の説明があり、両者の連携で科学の進歩発展があることや、町を見渡してみても、建物、道路、橋、自動車等身近なモノは工学部で養成された技術者が担っている仕事で出来ていること、工学部に進むのであれば、創造性を培っていかなければならないとの経験に裏打ちされたアドバイスが話されました。
 講義終了後、複数の質疑応答が行われ最後に生徒代表から工学部に進むにあたって、写真でわかりやすく説明してもらえたことで、工学部で学ぶということを理解することができ、今後の進路を考える上で参考になったとの謝辞を頂き今回の講義を終えました。

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