Topics2021/12/09

「機体修復作業、完了」

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今年の卒研のひとつになっているSNJ-6のエルロン修復作業が完了しました。
外皮(スキン)を取り除き、腐食していた内部の構造部材(リブ)を修復し、
再塗装、および、外皮をアクリル板に変更し内部が見えるようにしました。
構造部材(リブ)の修復では、腐食が激しいところは、元の部材の寸法を
計測し、学生が自らリブを再製作しました。

さて今年の出来はどうでしょう? まあまあですかね~。

SNJ-6について
海上自衛隊が1950年代から60年代に使用していた練習機。
米ノースアメリカン製の機体を米軍からの供与を受けたもの。
本学以外にも海自衛隊の小月航空基地にも同型機が展示されています。

エルロン
主翼に備わっている動翼。旋回時等の操縦操作により動く。

【担当指導教員から】
船山研究室では卒業研究として動翼の修復作業を行っています。
2016年に私が着任して気になったのが、風雨にさらされて傷んだ状態で
飛行機が展示されていたことでした。
それまで一等航空整備士として、お客様にきれいな飛行機を提供することを
使命としてきた私としては、毎日機体の横を通り過ぎるたびに、できる限り元の綺麗な状態に戻してやりたいとの思いが強くなり、卒業研究のテーマの一つに決めました。
研究目的としては、本学の一木祭【(大学祭)】やオープンキャンパス等で
来学した一般の方々向けに綺麗な状態にしておくこと、また機体修復作業を通して
工具機材の取り扱い方法を学び学生の技能の向上をはかること、
そして在学生向けの教材としてアクリル板を使用して機体内部構造が
目視できるように修復することも目的の一つとしています。