Topics2022/02/21

航空宇宙工学科における「シミュレーション」の学び【研究開発】

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後期の期末試験や卒業研究の最終発表会でドタバタしていたのが終わり、落ち着きを取り戻してきました。
こういう時は、新しい研究に着手するためのネタ探しをやっています。
第二次大戦後のトルーマン大統領時代に、米国の国家防衛のための研究機関として設立された Sandia National Laboratory があります。
この研究機関で参考になりそうな研究をやっているようなので、ちょっと、当たりを付けて見ることにしました。
このような形状の板は、切り欠き部の根元にせん断応力が発生します。
Sandia Labo の計算は、永久変形(plasticity)と破断(damage)との関係を捉えようとしていることから、
永久変形を計算可能な非線形計算をやってみたのが右側の結果です。
この計算結果は、あるパターンの破断に対する知見を示していて、この結果は使えそうです。
そこから先の話は難しく、研究上の秘密ですから、学科トピックスでの紹介はここまでにしておきます。
本学科には、このような数値シミュレーション環境も整備されています。
やりたいと思うことがもれなくできてしまうそんな環境です。
なお、「せん断」「応力」という専門用語は2年生の必修科目「材料力学」で学習します。