Topics2022/04/20

カンッ カンッ カンッ? ダッダッダッ?? プッシュー???
(航空機構造修理 工学実験2)

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いきなり意味不明なカタカナで始まりましたがこれは、リベッティングを行っているときに発生する音を筆者なりに表現したものです。
主観によるところが大きいので動物の鳴き声が国によって違うように、聞こえ方には個人差がありますが、概ねこの様な感じだと思います。

航空機に関しては2つの物を結合させる際の手段のひとつとしてリベットを使用した結合方法を用いています。このリベットを打つ(ハンマーで叩く)時に発生する音がその方法によって異なります。
まず、『手打ち』と言われる方法ですがこれは『カナヅチ』を使用して行う方法で音的には非常に心地よい音がします。
次に『エアーハンマー』を使用して行う方法ですがこれはいわゆる『騒音』です。耳栓をしないと作業が終わった後、耳がキーンとなってしまいます。整備の現場ではこれを使用する際は周りに注意喚起してから使用するシロモノです。
最後に『リベットスクィーザー』を使用して行う方法では、音が前述の2つとは全く違って打撃音ではなく空気の抜ける音になります。これは機材が空気の圧力を利用してリベットを潰すのでこのような音になります。

この3つの方法のうち航空機の整備の現場で最も使用されているのは『エアーハンマー』を使用した方法になります。2人1組で行うこの『エアーハンマー』を使用した方法は相方との阿吽の呼吸が必要になる作業です。熟練の作業者になると一言も会話をすることもなくリベッティングを行ってしまいます。