Topics2022/07/27

卒研指導「いつやるの? いまでしょ!」

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大学の今週は期末試験ウィーク、追試とかを避けられれば来週からは実質夏休みです。
でも卒業研究を進める4年生にとっては全く逆かもしれません。講義が行われてる間に比べて夏休みの方が教員・技術員の手が空いているので、卒業研究を進めるチャンスかもしれないからです。
このような状況をにらみ毎週月曜日午前にその週のスケジュールを確認するために4年生が集まってミーティングを行っている研究室があります。今週(7/25)のミーティングでは、ある学生に対し「いつ頃から実験を始められそうか?」と教員が質問、「8/12以降を考えています」と学生。2、3の追加質疑を経て教員が言ったのは「よ~し、いまから30分以内にやるぞ」。その時の時刻は11:00でした(10:00から始まったミーティングが1:00経過したところ)。
結果、鋼線にペットボトルの重りをぶら下げた状態で「秘密の細工」により鋼線を破断させる実験に成功したのは11:40ごろ。30分では出来なかったが、午前中には終わることが出来ました。
教員が「いつやるの? いまでしょ!」と感じたのは、製品開発ではスケジュールが最重要課題となる現場経験があったからです(例えば、初代プリウスの開発(https://gazoo.com/feature/gazoo-museum/car-history/16/01/01/)。この日の実験によるスケジュール短縮を企業目線で評価すると、ワーキングデーで15日後を想定していたのが、一日8時間の定時勤務で1/8日で終わったので、120倍のスケジュール短縮となりますね。
この日の実験の研究価値や、研究開発でのスケジュールの重要性は、続編でお伝えしたいと思います。

実験の補足説明
この実験、階段の踊り場で行われた訳ですが、階段の踊り場で行う必然性はありません。日が当たる外ですから「汗だく」で実質10分(他の30分は写真の状態になるまでの準備)で終わったので良いですが、 1時間以上続けるなら熱中症になるかもです。この日は「いまから30分以内にやる」との命題のもと、学生が思い付いたのが実験場所が階段の踊り場だったので、踊り場で実施したわけですが、この実験はこの日で終わりではなく、今後も続くので、次回以降どこで行うかを学生に冷静に考えてもらいたいです(日が当たる外ではなくて、室内の方が教員も楽です)