Topics2022/12/14

最新エンジンの性能を有効数字2桁で推定できました!!

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今年の航空機設計(2年後期)の講義もクライマックスに近づいてきました。
昨年はボーイングが公開している航続性能曲線の再現にチャレンジしましたが、今年はさらにパワーアップした演習が行われています。

ボーイング社が公開している航続性能データから、機体の空力性能だけでなくエンジンの燃費性能を推算するチャレンジ(演習)です。B787に搭載されている最新のGEnxエンジンとなると、その燃費性能はウキペディア等、一般には公開されていません。

11月に実施済の昨年と同じボーイング図の再現演習をエンジンの燃費性能を推定できるレベルまで精度を上げるために、リザーブ燃料について追加説明を行います。この方法により精度向上されたボーイング787の航続性能推定結果から、エンジン性能データを抽出。
NASAによるエンジン燃費の技術動向を示すグラフと比較するために、必要なデータ処理を行って結果をプロットしてみると・・・同じGE社によるB777用のエンジンGE90よりも、5%向上という結果が出ました。おそらく有効数字2桁程度で推算できていると思われます。

本学の学生でも、ボーイングとGEの設計者同士のディスカッションとほぼ同じレベルまで迫れました。


参考)2021/11/24 ボーイング社の空力技術者に肉薄せよ!