後期に行われた振動工学では、毎回エクセルを使った演習を行っています。
最終回でフラッターと呼ばれるゼロ戦開発時の墜落事故の原因となった振動現象の計算を行いました。
自分の計算結果について「これは何ですか?」と質問してきた学生がいました。
その学生の計算結果を見ると波打っています、これは何か?
答えは、2つの固有振動数の差が小さい場合に現れる「うねり」と呼ばれる現象です。
ここで大事なことは「なぜ?」「なに?」という感性です。
歴史的な大発明も「なぜ?」「なに?」から出発したものが多く、研究開発の現場でも同じだからです。
説明と共に「いい質問です」「このような感性を大事にしてください」と学生には伝えました。
補足説明)
水色のセルがゼロの時は不安定化せず、ゼロでなくなると不安定振動(フラッター)となることをエクセルで確認しています。水色のセルがゼロになっているので不安定ではないが、単なる振動とは違うことが気になった訳ですね。