県央空港エクステンションキャンパスで整備実習に
使用している飛行機に「エンジンが始動できない」と
いう実際の不具合が発生しました。手順通りにスター
トスイッチを操作しても、プロペラが少し動くだけで
エンジンは回転してくれません。スターターのトルク
が不足してエンジンが始動できないようです。
不具合の原因を探るために、エンジンからスターターを
取り卸して分解し、クリーニングをしてみると内部の
部品が老朽化により損耗していることがわかりました。
クリーニングで異物を除去したスターターを学生の
手で組み立て、再度、エンジンに取り付けて始動できる
か確認しましたが、やはりエンジン始動に必要な
トルクは得られませんでした。
今回は、結果的にスターターを交換する必要がある
ことが明らかになりましたが、実際の機体で発生した
不具合の原因を調べ、修理方針を決定するプロセスは
航空機整備の実工程と同じで、文字通りの「実習」と
なりました。