Topics2022/02/10

航空宇宙工学科における「宇宙」の学び【宇宙開発】

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学科名の通り、本学科には「宇宙」を専門分野としている教員が在籍しています。
多様な専門の教員の下で、宇宙開発について幅広く学ぶことができます。

教員の宇宙関係専門分野は
・ロケット工学
・衛星システム工学
・宇宙航行工学
・スペースデブリ
・宇宙材料科学
・惑星科学
などなど多岐にわたっています。
教員の指導の下で学生達はどのような研究をしているのか?
今年度の卒業研究から見てみましょう。

地球大気圏外の宇宙開発
【人工衛星、宇宙輸送】
宇宙とは、一般的には地球大気の影響が十分に小さくなる上空100㎞以上(カルマンライン)
のことを指します。
地球軌道上での宇宙開発として、以下のテーマが卒業研究として展開されています
①宇宙へと到達するための方法  :宇宙エレベータ
②宇宙で人が居住するための施設:スペースコロニー
③使用済みの宇宙機除去の研究 :スペースデブリ
研究テーマ題目
①宇宙エレベータの制動システムについての研究
②回転するスペースコロニー内での特有挙動について
③運用終了した人工衛星の低減対策に必要なコストの比較研究

地球外惑星での活動
【火星、太陽系惑星・衛星】
地球から離れた、火星など太陽系の惑星での活動には様々なインフラの整備が必要となります。
そのための要素技術について研究が行われています
①火星表面の広範な探査:火星大気環境での飛行型観測機
②自律飛行のための測位:画像による自己位置推定
③過酷環境での電力獲得:砂嵐を利用した発電機構
④惑星の全表面での測位:火星での衛星測位システム
研究テーマ題目
①新しい推力方式を用いたトンボロボットの研究
②画像マッチングを利用した自己位置推定における影の影響
③Flutter現象を用いた発電実験
④超小型衛星を利用した他惑星での測位システム構築
教員の専門が多岐にわたっているので卒業研究もバラエティーに富んでいます。
やりたいと思うことがもれなくできてしまうそんな環境です。