Topics2023/04/21

「ほんとうに2キロですか?」(学生)

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3年前期必修の構造力学がスタート。2年で学習した材料力学を元に、トラス構造等の応用事例について学びます。2回目で支持反力について再確認する際に今年は検証実験をやってもらいました。

簡単な問題なので、理論解の方はほとんどの学生が正解でしたが、検証実験における棒の重量の扱いは結構バラバラに。ウェイトには2キロと刻印されているのですが、2つの秤の指示値の合計は棒の重さがあるので2キロにならないところをどう整理するかポイント。

そんな状況である学生が「ウェイトはほんとうに2キロですか?」と質問。

デジタル秤を取りに行って、実際に測ってみた結果は2.000kg(有効数字3桁)。学生は「疑ってすいません」と平謝りでしたが「違うのではないかと考えるのは、良いセンス」と教員。企業における研究開発の教訓として「確かめられる方法があるときは、何でも確かめよ」と言われるのは、実際に落とし穴にはまる事例が多いからです。プロのエンジニアでも疑問を持てなかったがために失敗することを考えれば、学生時代に疑問を持てるようになることはとても重要なのです。