Topics2024/02/22

卒業研究・論文合同発表会で優秀賞(2位)を受賞

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昨日行われた学内の卒業研究・論文合同発表会で、航空宇宙工学科の豊島悠斗君が優秀賞(2位)を受賞しました。
テーマは「ドローン風洞実験の精度検証(NASA-NBU比較)」で風洞での仕事率と揚力の計測精度を議論しています。
同様の風洞実験を行ったNASAの事例では、事後の補正で対処した問題を計測データ自身の精度向上で解決する等の成果を得ています。

最優秀賞(1位)を取れなかったのが残念な指導担当の教員なのですが、学生の成長を強く感じる場面がありました。
学科での最終発表から2週間の間に発表時間の拡大(8→15分)に合わせてプレゼンを作り直すと同時に質疑対応の準備も進めました。
具体的には想定質問を予想し、質問回答用の補足スライドを用意する等です。
その過程で「こんな質問が出たら、どう答えればよいですかね」と学生から問題提起のあった質問が合同発表会で出たのです。

ビジネスの現場でも、ここまできれいにはハマることはそう滅多にありません。
研究内容の背景や意義をしっかり理解できていることを前提に、聞き手がどのように考えるかを想像できている点は特筆すべき点です。

人材に求める能力としてコミュニケーション力を企業が最も重要視するのは、ビジネスの現場ではコミュニケーションが欠かせないからです。
コミュニケーションの相手は社内の他部門に始まり、他社、顧客と幅広く、技術でも営業でもコミュニケーション力は不可欠です。
そしてコミュニケーション力でもっとも難易度が高いのが、相手(他者)がどのように考えるかを想像する力です。

具体的な卒業研究の技術的内容は、就職する業種・企業により就職後もそのまま役に立つことは少ないでしょう。
でも、卒業研究を通じた学びとして、このようなコミュニケーションの実践はどのような業種・企業においても確実に活きます。
想定質問について深く考えた結果として本番でそれが当たるという成功体験は大きな「学び」になったと思います。