本学科を卒業しこの4月からANA ベースメンテナンステクニクス株式会社に就職した小糸さんの卒業研究の「一部」が本学紀要として公開されました。
この紀要・研究ノートは昨年末に公開された日本航空宇宙学会論文の元ネタの一つとなっているものです。航空機設計における重要なパラメータとして、外気に触れる機体の表面積を「濡れ面積」と呼びます。小糸さんが推定した複数のボーイング機種の濡れ面積をまとめたのがこの研究ノートです。
この学会論文は昨年3月末に投稿、査読を経て8月末に採択、12月に掲載されたものです。小糸さんによる濡れ面積推定は論文投稿の昨年3月末までに終わっていることになります。研究室配属が2022年の12月ですから、この研究ノートは研究室配属後の最初の数か月で行われた卒業研究の「一部」となります。濡れ面積の推定を彼に頼んだ企業出身の教員は、久しぶりに会社時代を思い出したそうです。いわく、会社時代と同じような感覚で頼んだ仕事をタイムリーに報告してくれ、かつ修正指示に対して臨機応変に対応してくれたとのこと。彼は、きっと就職後も職場で頼れる人材になるでしょう。
濡れ面積推定後は、リザーブ燃料に関する規定の調査などを行い、学会発表も行っています。